高校野球あれこれ 第218号

これぞ究極のライバル天理と智弁!
半世紀以上、甲子園を懸けて戦ってきた両校のすごいデータの数々!


 高校野球は、都道府県内に強力なライバルが存在すると、レベルが上がると言われている。確かに「1強」状態で、毎年のように甲子園に来るチームは、甲子園ではそこそこ勝てるが、いざ、そのチーム以外の学校が出ると、すぐに負けてしまうような印象はある。

大阪2強をはるかにしのぐ奈良2強の歴史
 現在、全国的に有名なのは大阪桐蔭と履正社の「大阪2強」で、どちらが甲子園に出てきても上位に進出している。ただこの両校の明確なライバル関係は、せいぜいここ20年ほど。PL学園が低迷し始めてからだ。その倍以上の半世紀にわたって、強力なライバル関係が続いているのが、お隣の奈良で、言わずと知れた天理と智弁学園。もちろん、ともに甲子園優勝経験があり、プロ球界へも多くの人材を輩出している。

紀和大会で和歌山勢に跳ね返される
 かつて奈良は、和歌山と夏の「紀和大会」を戦っていて、全国的にも野球の盛んな和歌山代表を倒さなければ、夏の甲子園への扉が開かれなかった。特に戦前は、和歌山中(現桐蔭)、海草中(現向陽)などに全く歯が立たず、初めて47都道府県から出場校があった1958年の40回大会までに、夏の甲子園に出た奈良代表は2校(郡山、御所実)だけ。その後、天理が急速に力を伸ばすと、紀和大会でも互角以上の戦いを演じられるようになった。

紀和大会最終は奈良の6連勝
 智弁は1965年に誕生し、今年で創立60年となる。3年後の68年には、夏の50回記念大会で甲子園に初出場するなど、すぐさま頭角を現し、それまで県内で天理のライバルだった進学校の郡山と肩を並べるようになった。しばらくは天理と智弁、郡山が三つ巴で優勝争いを繰り広げたが、その時期は、郡山の森本達幸監督(故人)、智弁の高嶋仁監督(78)がともに投手力を看板にしたチーム。対照的に天理は大型選手を揃えて強打で対抗し、夏は天理の打棒が、郡山や智弁の好投手を凌駕した。三校鼎立時代、奈良のレベルは飛躍的にアップし、77年まで続いた紀和大会は、奈良の6連勝(天理3、郡山2、智弁1)で終わっている。

ライバル関係を決定的にした48年前の試合
 奈良のレベルの高さを証明したのが、紀和大会最終年となった77年だった。この年のセンバツは箕島(和歌山)が優勝し、智弁が4強、天理が8強に進出していた。夏の切符は1枚しかない。天理は、福家雅明(元阪神ほか)と山村功(大阪ガス)の速球派右腕二枚で、4番にセンバツで2年連続本塁打の鈴木康友(元巨人ほか)という全国屈指の大型チーム。対する智弁にも大型右腕の山口哲治(元近鉄ほか)がいて、まずは奈良での直接対決が焦点となった。両校は準々決勝で当たり、山口の剛腕が鈴木康らの強打を沈黙させ、智弁が3-0で快勝した。山口と鈴木康は幼馴染で、五條中のチームメイトだったというから、実に因縁めいたものを感じる。そしてこの試合こそが、天理と智弁のライバル関係を決定的にしたと言っていい。

2強が90%超で夏の代表に
 智弁はその後も順調に勝ち抜き、紀和大会進出を決めた。相手は、箕島を破った田辺だったが、4-1で智弁が勝ち、紀和大会のフィナーレを飾った。本大会では3回戦敗退に終わったが、智弁が天理と肩を並べ、全国に強豪として認知されたのもこの年だっただろう。お互いに数年単位での浮き沈みはあったものの、1県1校が定着した78年の60回大会から昨年までの46大会で、天理が22回、智弁が20回、奈良代表になっている。ちなみに残る4回の内訳は、郡山が2回、桜井と奈良大付がそれぞれ1回で、天理と智弁の2校が91%の確率で奈良を制していることになる。特定の2校がこれほどまで代表を独占している地方大会は、奈良以外には見当たらない。

2強だけで奈良勢の甲子園勝利の82%
 もう一つ、天理と智弁のライバル関係を如実に表すデータがある。それはセンバツのアベック出場だ。49年前の1976年を皮切りに、7回の揃い踏みがあった。ちなみに大阪桐蔭と履正社のアベック出場も5回あるが、最初は2012年。半世紀に及ぶライバル関係というのが、決して大げさではないという証になる。
 天理は甲子園通算79勝で、全国6位タイ。そのうち61勝が、1県1校定着の78年以降に挙げたもので、優勝も3回ある。智弁は23位の47勝で、78年以降に39勝。唯一の優勝となった2016年のセンバツでは、村上頌樹(阪神=26)の、投打にわたる活躍が見事だった。両校だけで奈良勢の勝ち星(153勝)の82%を占める。

巨人の岡本、阪神の村上ら、活躍が目立つ智弁出身選手
 近年の対戦成績では智弁がやや優勢。また現役プロ選手も、智弁出身の活躍が目立っている。巨人の不動の4番・岡本和真(28)を筆頭に、1学年下で岡本とクリーンアップを組んだオリックスの廣岡大志(28)は、主将も務めた。廣岡の1年下が甲子園優勝投手の村上で、阪神にはドラフト1位ルーキーの左腕・伊原陵人(24)や、将来の4番候補・前川右京(21)が入団し、期待を背負っている。ほかには広島の剛腕・松本竜也(25)、高校同期の福元悠真(25)は、肩の手術から回復途上。大商大を経て育成入団したソフトバンクの岡田皓一朗(22)は、大型右腕として期待される。

天理は野手に好選手多く、期待の大型右腕も
 一方の天理は、ロッテのベテラン内野手・中村奨吾(32)や、オリックスにドラフト1位で入団し、今季はレギュラーとして大活躍の太田椋(24)、中日で中軸も打つ福永裕基(28)ら、野手に好選手を輩出している。阪神の若手・戸井零士(20)は、主将としても高評価を受けた。投手では、広島の中継ぎ左腕の森浦大輔(26)、日本ハムにドラフト1位で指名された大型右腕の達孝太(21)は、将来が嘱望される。楽天の江原雅裕(24)は、新人ながら1軍登板を果たした。球界OB、指導者としては、NPB歴代3位の567本塁打を放った門田博光氏(故人)、早大の監督も務めたマックスこと佐藤清氏(69)、ソフトバンク前監督の藤本博史氏(61)ら、歴史の長い名門だけに功労者も多く、球界全体への貢献度は高い。

リスペクトある限り、ライバル関係は続く
 昨夏は奈良の準々決勝で当たり(タイトル写真)、5-2で智弁が勝って、甲子園でも8強入りした。試合後、智弁の小坂将商監督(47)は、「(天理に)勝たないと甲子園に行けないのはわかっている。天理の思いも背負って戦わないと」と話し、有言実行で甲子園の活躍につなげた。敗れた天理の藤原忠理監督(59)は、「相手のプレッシャーがあった。ミスもあったが、若いチームなのでこれをいい経験にしてくれたら」と話し、新チームの秋には7-2で雪辱して、今春のセンバツ出場につなげた。夏は熱戦の余韻が残る中、若い小坂監督から歩み寄って深々とお辞儀をし、握手を交わしていたが、これぞ真のライバルの姿。お互いがリスペクトを持ち続ける限り、天理と智弁のライバル関係はこれからも続く。

【交換往復送料無料】 野球 スパイク 金具 大人 白 ミズノ MIZUNO グローバルエリート ライトレボエリート2 ワイド BLT ベルクロ マジックベルト マジックテープ 白スパイク 高校野球対応 最軽量 11GM2415 Pカバー(P革)加工可 【365日あす楽対応】 シューズ刺繍可(S) - 野球用品ベースボールタウン
【交換往復送料無料】 野球 スパイク 金具 大人 白 ミズノ MIZUNO グローバルエリート ライトレボエリート2 ワイド BLT ベルクロ マジックベルト マジックテープ 白スパイク 高校野球対応 最軽量 11GM2415 Pカバー(P革)加工可 【365日あす楽対応】 シューズ刺繍可(S) - 野球用品ベースボールタウン

1982年 池田高校 やまびこ打線の猛威 (再検証 夏の甲子園 激闘の記憶シリーズ) [ 佐々木 亨 ] - 楽天ブックス
1982年 池田高校 やまびこ打線の猛威 (再検証 夏の甲子園 激闘の記憶シリーズ) [ 佐々木 亨 ] - 楽天ブックス

[楽譜] ブラバン!甲子園1-1【野球応援曲集】 吹奏楽譜【10,000円以上送料無料】(★元祖!高校野球ブラバン応援曲シリーズ。「ダッシュKEIO」「ワッショイ(天理高校)」他全9曲収録★) - ロケットミュージック 楽譜EXPRESS
[楽譜] ブラバン!甲子園1-1【野球応援曲集】 吹奏楽譜【10,000円以上送料無料】(★元祖!高校野球ブラバン応援曲シリーズ。「ダッシュKEIO」「ワッショイ(天理高校)」他全9曲収録★) - ロケットミュージック 楽譜EXPRESS

190316_chiben1.jpg

この記事へのコメント