高校野球あれこれ 第217号
[高校野球]センバツ直近5大会で優勝4回。
2020年代は関東の時代になるのか? 都道府県ランキング②
横浜(神奈川)が19年ぶり4回目の優勝を飾った第97回選抜高校野球大会。これで2021年=東海大相模(神奈川)、23年=山梨学院、24年=健大高崎(群馬)と、ここ5年のうち4大会を関東勢が制したことになる。今年はさらに、ベスト4のうち3校を関東勢が占め、東京を含めた出場8校の通算成績は14勝7敗。智弁和歌山が準優勝した近畿勢は出場6校で5勝6敗、ほかの地区でも勝ち越しているのは東北3校の4勝3敗のみと、今大会は関東の強さが際立っていた。
同じ21年からの夏でも、23年は慶応(神奈川)が優勝し、24年は関東一(東東京)が準優勝。10〜19年の10年間では、春は11年に東海大相模、13年に浦和学院(埼玉)が、夏は11年日大三(西東京)、13年前橋育英(群馬)、15年東海大相模、16年作新学院(栃木)、17年花咲徳栄(埼玉)が頂点に立っている。飛び抜けて強い印象がある近畿は、10〜25年の間に春6回、夏6回の優勝があるが、関東の優勝回数も実はそれに並ぶ。近畿の場合、大阪桐蔭が春夏7回を占めるのに対し、顔ぶれとしては関東のほうが豊かだといえるかもしれない。
浦和実が初戦に勝利し、埼玉県勢がセンバツ50勝に達するなど、都道府県別の勝利数でも当然、関東の元気がいい。センバツ通算86勝とした神奈川は京都を抜いて同大会の8位となり、ベスト4の群馬も順位を上げた。神奈川は、勝ち星こそ及ばないが勝率では愛知、大阪に差をつけて1位だ。さらに春夏通算勝利数も222とし、広島を抜いて6位に上がっている。以下は、センバツ通算勝ち星のランキングで順位、()内は前年の順位、都道府県名、勝敗、()内数字は引き分け、優勝と準優勝の回数の順。
①(1) 大 阪 215勝141敗(5) 12 10
②(2) 兵 庫 181勝153敗(3) 6 6
③(3) 愛 知 176勝115敗(3) 11 8
④(4) 東 京 134勝128敗(1) 5 9
⑤(5) 和歌山 111勝113敗(2) 5 6
⑥(6) 広 島 99勝78敗(2) 5 6
⑦(7) 高 知 93勝66敗 3 5
⑧(9) 神奈川 86勝55敗(1) 8 4
⑨(8) 京 都 83勝92敗(1) 2 2
⑩(10)徳 島 75勝53敗 5 3
⑪(11)岐 阜 67勝49敗(1) 3 4
⑫(12)愛 媛 66勝58敗 4 3
⑬(14)福 岡 64勝85敗(1) 0 3
⑭(13)香 川 63勝64敗 3 3
⑮(15)奈 良 60勝65敗 2 0
⑯(16)静 岡 56勝70敗 4 0
⑰(17)埼 玉 52勝35敗(1) 2 2
⑱(17)千 葉 49勝42敗 0 3
⑲(19)北海道 46勝89敗 0 2
⑳(19)岡 山 46勝56敗(1) 1 0
㉑(23)群 馬 44勝46敗(2) 1 2
㉒(21)栃 木 43勝38敗(2) 1 2
㉓(22)熊 本 42勝47敗 1 0
㉔(24)福 井 37勝46敗(1) 1 1
㉕(24)山 口 36勝59敗 1 0
㉖(26)宮 城 34勝40敗 0 1
㉗(27)山 梨 33勝28敗 1 0
(28)沖 縄 33勝35敗 3 0
㉙(28)茨 城 31勝34敗 1 2
㉚(30)鹿児島 29勝41敗(2) 1 1
㉛(31)長 崎 28勝27敗 1 1
(31)三 重 28勝34敗 1 0
㉝(33)大 分 26勝30敗 1 1
㉞(34)石 川 25勝31敗
㉟(35)長 野 24勝35敗 1 2
㊱(36)滋 賀 23勝48敗(2) 0 1
㊲(37)鳥 取 20勝30敗 0 1
㊳(40)岩 手 17勝24敗 0 1
㊴(38)青 森 16勝23敗 0 1
(39)宮 崎 16勝28敗
㊶(41)秋 田 14勝25敗
㊷(42)福 島 13勝23敗
㊸(42)島 根 11勝31敗
㊹(44)山 形 10勝13敗
㊺(45)富 山 7勝18敗
㊻(46)佐 賀 6勝16敗
㊼(47)新 潟 3勝12敗
近年は優勝回数で拮抗する近畿と関東
参考までに、春夏通算の勝利数ベストテンを挙げておこう。
①大 阪 400勝233敗(5) 26 15
②兵 庫 325勝256敗(3) 13 8
③東 京 318勝270敗(2) 12 13
④愛 知 310勝210敗(3) 19 9
⑤和歌山 235勝192敗(3) 13 11
⑥神奈川 222勝132敗(1) 16 7
⑦広 島 220勝158敗(3) 12 11
⑧京 都 213勝186敗(2) 7 11
⑨高 知 193勝131敗 5 7
⑩愛 媛 188勝130敗(1) 10 8

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横浜(神奈川)が19年ぶり4回目の優勝を飾った第97回選抜高校野球大会。これで2021年=東海大相模(神奈川)、23年=山梨学院、24年=健大高崎(群馬)と、ここ5年のうち4大会を関東勢が制したことになる。今年はさらに、ベスト4のうち3校を関東勢が占め、東京を含めた出場8校の通算成績は14勝7敗。智弁和歌山が準優勝した近畿勢は出場6校で5勝6敗、ほかの地区でも勝ち越しているのは東北3校の4勝3敗のみと、今大会は関東の強さが際立っていた。
同じ21年からの夏でも、23年は慶応(神奈川)が優勝し、24年は関東一(東東京)が準優勝。10〜19年の10年間では、春は11年に東海大相模、13年に浦和学院(埼玉)が、夏は11年日大三(西東京)、13年前橋育英(群馬)、15年東海大相模、16年作新学院(栃木)、17年花咲徳栄(埼玉)が頂点に立っている。飛び抜けて強い印象がある近畿は、10〜25年の間に春6回、夏6回の優勝があるが、関東の優勝回数も実はそれに並ぶ。近畿の場合、大阪桐蔭が春夏7回を占めるのに対し、顔ぶれとしては関東のほうが豊かだといえるかもしれない。
浦和実が初戦に勝利し、埼玉県勢がセンバツ50勝に達するなど、都道府県別の勝利数でも当然、関東の元気がいい。センバツ通算86勝とした神奈川は京都を抜いて同大会の8位となり、ベスト4の群馬も順位を上げた。神奈川は、勝ち星こそ及ばないが勝率では愛知、大阪に差をつけて1位だ。さらに春夏通算勝利数も222とし、広島を抜いて6位に上がっている。以下は、センバツ通算勝ち星のランキングで順位、()内は前年の順位、都道府県名、勝敗、()内数字は引き分け、優勝と準優勝の回数の順。
①(1) 大 阪 215勝141敗(5) 12 10
②(2) 兵 庫 181勝153敗(3) 6 6
③(3) 愛 知 176勝115敗(3) 11 8
④(4) 東 京 134勝128敗(1) 5 9
⑤(5) 和歌山 111勝113敗(2) 5 6
⑥(6) 広 島 99勝78敗(2) 5 6
⑦(7) 高 知 93勝66敗 3 5
⑧(9) 神奈川 86勝55敗(1) 8 4
⑨(8) 京 都 83勝92敗(1) 2 2
⑩(10)徳 島 75勝53敗 5 3
⑪(11)岐 阜 67勝49敗(1) 3 4
⑫(12)愛 媛 66勝58敗 4 3
⑬(14)福 岡 64勝85敗(1) 0 3
⑭(13)香 川 63勝64敗 3 3
⑮(15)奈 良 60勝65敗 2 0
⑯(16)静 岡 56勝70敗 4 0
⑰(17)埼 玉 52勝35敗(1) 2 2
⑱(17)千 葉 49勝42敗 0 3
⑲(19)北海道 46勝89敗 0 2
⑳(19)岡 山 46勝56敗(1) 1 0
㉑(23)群 馬 44勝46敗(2) 1 2
㉒(21)栃 木 43勝38敗(2) 1 2
㉓(22)熊 本 42勝47敗 1 0
㉔(24)福 井 37勝46敗(1) 1 1
㉕(24)山 口 36勝59敗 1 0
㉖(26)宮 城 34勝40敗 0 1
㉗(27)山 梨 33勝28敗 1 0
(28)沖 縄 33勝35敗 3 0
㉙(28)茨 城 31勝34敗 1 2
㉚(30)鹿児島 29勝41敗(2) 1 1
㉛(31)長 崎 28勝27敗 1 1
(31)三 重 28勝34敗 1 0
㉝(33)大 分 26勝30敗 1 1
㉞(34)石 川 25勝31敗
㉟(35)長 野 24勝35敗 1 2
㊱(36)滋 賀 23勝48敗(2) 0 1
㊲(37)鳥 取 20勝30敗 0 1
㊳(40)岩 手 17勝24敗 0 1
㊴(38)青 森 16勝23敗 0 1
(39)宮 崎 16勝28敗
㊶(41)秋 田 14勝25敗
㊷(42)福 島 13勝23敗
㊸(42)島 根 11勝31敗
㊹(44)山 形 10勝13敗
㊺(45)富 山 7勝18敗
㊻(46)佐 賀 6勝16敗
㊼(47)新 潟 3勝12敗
近年は優勝回数で拮抗する近畿と関東
参考までに、春夏通算の勝利数ベストテンを挙げておこう。
①大 阪 400勝233敗(5) 26 15
②兵 庫 325勝256敗(3) 13 8
③東 京 318勝270敗(2) 12 13
④愛 知 310勝210敗(3) 19 9
⑤和歌山 235勝192敗(3) 13 11
⑥神奈川 222勝132敗(1) 16 7
⑦広 島 220勝158敗(3) 12 11
⑧京 都 213勝186敗(2) 7 11
⑨高 知 193勝131敗 5 7
⑩愛 媛 188勝130敗(1) 10 8

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