高校野球あれこれ 第208号
センバツ連覇を狙う158キロ右腕に、神宮王者の「松坂二世」!
「関東2強」の投手力は凄まじい!
センバツは投手力と言われてきた。長い冬を越して、まだまだ攻撃陣が目覚める前に行われる春の甲子園で、投手優位は当たり前。さらに昨春から導入された「低反発新基準バット」(新バット)によって、長打が激減した。昨季は、球威のある投手よりも、正確なコントロールを持つ投手の活躍が目についたが、やはり力で押す本格派の投手には魅力を感じる。
健大高崎、横浜、東洋大姫路が3強か
昨秋の実績から、神宮大会覇者の横浜(神奈川)、昨春センバツの王者・健大高崎(群馬)、近畿で圧勝し、横浜と神宮で死闘を演じた東洋大姫路(兵庫)を3強とする予想が多い。筆者も全く異論はなく、これら3校の直接対決が甲子園で実現してほしいと願っている。この3校のエース右腕は、将来性も含めて高校球界を代表する本格派と断言していい。それぞれが本番の甲子園でどんなパフォーマンスを見せるか、ファンの皆さんも見逃さないでいただきたい。またこの3校には、強力な左腕が控えているという共通点もあって、投手力の確かさが、優勝候補に強く推せる要因だ。
昨春の原動力不在も、158キロ右腕がエースに成長
昨春のセンバツで初優勝した健大高崎は、左右の2年生投手が軸になっていた。エース格だった左腕・佐藤龍月はその後、ひじ痛を発症し、じん帯再建のトミージョン手術に踏み切った。投球再開まで最低でも8か月かかるとされ、昨年の8月末から数えると夏の大会に間に合うかどうか。センバツで22回を無失点という怪腕を欠く中、堂々たるエースに成長したのが、両輪の一翼を担った石垣元気(タイトル写真)だ。センバツでも決勝で先発し、優勝に貢献した右腕は、秋の関東大会で自己最速の158キロをマーク。この数字は、高2の段階での高校最速記録でもある。
秋は投球回数を上回る奪三振も防御率不満
北海道登別市出身の石垣は、昨春の段階ではまだまだ青柳博文監督(52)の信頼を得ていたとは言い難く、佐藤の指の負傷でチャンスをつかんだ印象が強い。準決勝と決勝で先発して試合をつくったが、最後の場面で佐藤にマウンドを譲ったことからもそれがわかる。夏の甲子園からエースナンバーを背負ったが、2試合とも救援登板。2回戦では9回に決勝点を奪われ、負け投手になった。新チームとなってからは変化球にも磨きがかかり、秋の公式戦では26回で33奪三振を記録した。しかし失点9(自責6)で、防御率2.08は物足りない。青柳監督からは「失点を少なくしないと」と、全幅の信頼とまではいかないようだ。
左腕・下重は石垣を上回る投球回数
佐藤が離脱する間に台頭してきたのが左腕の下重賢慎(2年)で、石垣と同じ北海道の出身(釧路市)。夏前から急速に力をつけ、秋は石垣を上回る30回1/3を投げた。「コントロールがいい」と青柳監督が話すように、制球力が持ち味で、球速も145キロまでアップした。佐藤の役割をカバーできるとまでは言えないかもしれないが、下重の活躍次第では、センバツ連覇も決して夢ではない。本番での役割は今後の調整次第だろうが、継投策なら下重の先発、石垣の救援待機か。さらに3番手以降の投手も力があり、多彩な起用も考えられる。投手の総合力は、32校中トップであることは間違いない。
横浜には「怪物二世」の織田がいる
秋の神宮王者で、過去の甲子園実績でも群を抜く横浜には、大先輩の松坂大輔投手(レッドソックスほか)を彷彿とさせる本格派がいる。織田翔希(1年)は、185センチのすらりとした長身から、最速151キロの速球だけでなく、緩いカーブを交えるなど緩急も巧みに使う。数多くの名選手、名投手を輩出してきた横浜でも、ポテンシャルの高さは歴代屈指とされ、松坂になぞらえて「怪物二世」の呼び声もあるほどだ。神宮では明徳義塾(高知)を完封するなど、大器の片鱗をのぞかせる一方、試合の要所で失点する場面もあった。まだまだ粗削りで、未完成な部分も魅力ではあるが、高校野球は一発勝負。甲子園は甘くない。
メンタル強い先輩左腕の奥村頼
昨秋、チームのピンチをことごとく救ったのが、先輩の左腕・奥村頼人(2年)で、関東決勝の健大高崎戦、神宮で死闘となった東洋大姫路との準決勝では、しびれる場面を見事に切り抜けた。織田の注目度が高く、先輩としての意地もあっただろうが、勝敗に直結する局面で発揮した、メンタルの強さが印象に残る。また奥村頼は打撃も非凡で、野手としての活躍も期待できる。織田が北九州、奥村頼が滋賀の出身で、さすがは全国屈指の名門校。愛知や九州出身選手も多い。秋の新チーム結成後、公式戦15連勝で、松坂を擁して達成した甲子園の春夏連覇、公式戦44連勝まで、いかに近づけるか。真価が問われるセンバツとなりそうだ。
3月1日に練習試合解禁
この関東2強に匹敵する力を持つと言われるのが東洋大姫路。激戦の兵庫ではここ10年ほど、苦戦が続いていたが、OBでもある岡田龍生監督(63)が就任して3年で、全国優勝を狙えるまでに急成長した。この名門にも、上記2校の本格派エースに匹敵する阪下漣(2年)がいる。次回は、関東2強のライバルと見られる近畿の王者を紹介したい。今年は3月1日に練習試合が解禁となる。出場校の仕上がり具合も気になるところだ。

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「関東2強」の投手力は凄まじい!
センバツは投手力と言われてきた。長い冬を越して、まだまだ攻撃陣が目覚める前に行われる春の甲子園で、投手優位は当たり前。さらに昨春から導入された「低反発新基準バット」(新バット)によって、長打が激減した。昨季は、球威のある投手よりも、正確なコントロールを持つ投手の活躍が目についたが、やはり力で押す本格派の投手には魅力を感じる。
健大高崎、横浜、東洋大姫路が3強か
昨秋の実績から、神宮大会覇者の横浜(神奈川)、昨春センバツの王者・健大高崎(群馬)、近畿で圧勝し、横浜と神宮で死闘を演じた東洋大姫路(兵庫)を3強とする予想が多い。筆者も全く異論はなく、これら3校の直接対決が甲子園で実現してほしいと願っている。この3校のエース右腕は、将来性も含めて高校球界を代表する本格派と断言していい。それぞれが本番の甲子園でどんなパフォーマンスを見せるか、ファンの皆さんも見逃さないでいただきたい。またこの3校には、強力な左腕が控えているという共通点もあって、投手力の確かさが、優勝候補に強く推せる要因だ。
昨春の原動力不在も、158キロ右腕がエースに成長
昨春のセンバツで初優勝した健大高崎は、左右の2年生投手が軸になっていた。エース格だった左腕・佐藤龍月はその後、ひじ痛を発症し、じん帯再建のトミージョン手術に踏み切った。投球再開まで最低でも8か月かかるとされ、昨年の8月末から数えると夏の大会に間に合うかどうか。センバツで22回を無失点という怪腕を欠く中、堂々たるエースに成長したのが、両輪の一翼を担った石垣元気(タイトル写真)だ。センバツでも決勝で先発し、優勝に貢献した右腕は、秋の関東大会で自己最速の158キロをマーク。この数字は、高2の段階での高校最速記録でもある。
秋は投球回数を上回る奪三振も防御率不満
北海道登別市出身の石垣は、昨春の段階ではまだまだ青柳博文監督(52)の信頼を得ていたとは言い難く、佐藤の指の負傷でチャンスをつかんだ印象が強い。準決勝と決勝で先発して試合をつくったが、最後の場面で佐藤にマウンドを譲ったことからもそれがわかる。夏の甲子園からエースナンバーを背負ったが、2試合とも救援登板。2回戦では9回に決勝点を奪われ、負け投手になった。新チームとなってからは変化球にも磨きがかかり、秋の公式戦では26回で33奪三振を記録した。しかし失点9(自責6)で、防御率2.08は物足りない。青柳監督からは「失点を少なくしないと」と、全幅の信頼とまではいかないようだ。
左腕・下重は石垣を上回る投球回数
佐藤が離脱する間に台頭してきたのが左腕の下重賢慎(2年)で、石垣と同じ北海道の出身(釧路市)。夏前から急速に力をつけ、秋は石垣を上回る30回1/3を投げた。「コントロールがいい」と青柳監督が話すように、制球力が持ち味で、球速も145キロまでアップした。佐藤の役割をカバーできるとまでは言えないかもしれないが、下重の活躍次第では、センバツ連覇も決して夢ではない。本番での役割は今後の調整次第だろうが、継投策なら下重の先発、石垣の救援待機か。さらに3番手以降の投手も力があり、多彩な起用も考えられる。投手の総合力は、32校中トップであることは間違いない。
横浜には「怪物二世」の織田がいる
秋の神宮王者で、過去の甲子園実績でも群を抜く横浜には、大先輩の松坂大輔投手(レッドソックスほか)を彷彿とさせる本格派がいる。織田翔希(1年)は、185センチのすらりとした長身から、最速151キロの速球だけでなく、緩いカーブを交えるなど緩急も巧みに使う。数多くの名選手、名投手を輩出してきた横浜でも、ポテンシャルの高さは歴代屈指とされ、松坂になぞらえて「怪物二世」の呼び声もあるほどだ。神宮では明徳義塾(高知)を完封するなど、大器の片鱗をのぞかせる一方、試合の要所で失点する場面もあった。まだまだ粗削りで、未完成な部分も魅力ではあるが、高校野球は一発勝負。甲子園は甘くない。
メンタル強い先輩左腕の奥村頼
昨秋、チームのピンチをことごとく救ったのが、先輩の左腕・奥村頼人(2年)で、関東決勝の健大高崎戦、神宮で死闘となった東洋大姫路との準決勝では、しびれる場面を見事に切り抜けた。織田の注目度が高く、先輩としての意地もあっただろうが、勝敗に直結する局面で発揮した、メンタルの強さが印象に残る。また奥村頼は打撃も非凡で、野手としての活躍も期待できる。織田が北九州、奥村頼が滋賀の出身で、さすがは全国屈指の名門校。愛知や九州出身選手も多い。秋の新チーム結成後、公式戦15連勝で、松坂を擁して達成した甲子園の春夏連覇、公式戦44連勝まで、いかに近づけるか。真価が問われるセンバツとなりそうだ。
3月1日に練習試合解禁
この関東2強に匹敵する力を持つと言われるのが東洋大姫路。激戦の兵庫ではここ10年ほど、苦戦が続いていたが、OBでもある岡田龍生監督(63)が就任して3年で、全国優勝を狙えるまでに急成長した。この名門にも、上記2校の本格派エースに匹敵する阪下漣(2年)がいる。次回は、関東2強のライバルと見られる近畿の王者を紹介したい。今年は3月1日に練習試合が解禁となる。出場校の仕上がり具合も気になるところだ。

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